殺戮者は二度わらう―放たれし業、跳梁跋扈の9事件

By | 2019年11月24日

殺戮者は二度わらう―放たれし業、跳梁跋扈の9事件

新潮社 2004年 520円

殺人事件ばかりのノンフィクション集。有名なクリマジ事件が入っているので紹介。

洗礼名「カタリナ」を持つ聖女、夢見た愛の報奨―神戸「風俗王」惨殺事件、と題され34pあります。いまからもう15年位前の事件ですが、関西のネオン街では「殺されたで」と話題になりました。

雇われ社長の夢のなさ、引き際の見極めが大事な愛人業、自分が高く高く積み上げたのにあっという間に崩れるピラミッド、ネオン街で稼ぐ会社の組織構造を実に解りやすく教えてくれる事件です。殺すところまではいかないでも、ごく普通にあることだと思います。見た感じ1億くらい持ってそうな高級将校の月給が170万とか100万とか80万とか知ってしまうと、女より手取り少ないやんけ、何が楽しくてやってるんだろうという気持ちになりますが、そもそも中間層以上で長く働く人は、皆いろいろ解った上で働くので、その各々の思惑が渦巻くのがネオン街の面白い所なのです。毎日がギリギリ。本当にギリギリ。リアル信長の野望なんですよ。