にっぽん全国盛り場ガイド

投稿者: | 2015年12月27日

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にっぽん全国盛り場ガイド

ミューザー編集室 壱番館書房  1000円 1982年

昭和57年の本。札幌から那覇までトルコ(ソープ)を中心に繁華街の食べる・飲む・遊ぶ・泊まる、が紹介されている男の遊びガイド。表紙には酒場とトルコの紹介と書かれているが、ミューザーが編集しているだけあって、ほぼほぼトルコがメインで取り上げられている。さすがにプレイをすることを前提としたかなり実践的な濃い目の内容。割引券とかついてる。
ミューザーってのは昭和時代に発行されていたソープランド専門月刊誌で、これの毎号巻末に載っていたのと同じようなイラストMAPが各繁華街ごとに掲載されている。それからトルコ店舗、看板、女のモノクロ写真もたくさんついている。これがまたいい写真が多くて、風俗店の写真マニアの私に言わせるとかなりの価値がある。

全国の(僻地を除く)トルコ街の地図が掲載されているので、昭和時代のトルコ事情が一発でわかると言えそうだが、ミューザーの地図はけっこうアバウトに作られており、精度65~90%くらいで見た方が良い。それを思うとGダイアリーの最強マップとか四谷新の作ってた風俗店マップって本当によくできてると思うよ。ただ、当時の1500軒を超えるソープランド店舗名情報はミューザーならではのもので、これは重要文化財に指定されてもよいと思う。日本国のどこにソープランドがあったかは後世に伝えなければならない大事な情報なのだが、世間ではこれが非常に軽んじられており私は危機感を抱いている。なので、私の進めている「もるだの都構想」において、すべての箱物風俗店をコレクションしておく必要があると思うのだ。

雑誌の月間ミューザーは中古市場でもまあまあ人気があって手に入りづらいので、過去のトルコ街の大まかな地図やらが欲しい人にはこの1冊はオススメ(ただし僻地トルコ情報やらは載ってない)。アマゾンでも程よい価格で常に出品されている。