色街を呑む!―日本列島やりつくし紀行

投稿者: | 2012年10月14日

色街を呑む!―日本列島やりつくし紀行

勝谷誠彦  祥伝社 1,575円 2002年

著者はテレビなどにも出演している勝谷誠彦氏。内容は、とにかくヌルい。「やりつくし」といっておきながら肝心の部分が書かれていない。または呑むだけで終わってしまう。しかしながら、メジャーな裏風俗エリアが取材地になっており、軽く読むにはそれなりに楽しめる。また、最近になって裏風俗に目覚めた人であれば、壊滅した場所も載ってるので楽しいのではないか。第三・田んぼ・玉水町・五條楽園・天王新地・黄金町・堀の内・渡鹿野・・・などなど、我々が必ず興味を持つ19箇所が紹介されている。フランス・韓国・フィリピンと海外の取材もあるのは特記事項。99年~02年あたりの記録が中心か(もともと雑誌で掲載されていたものをまとめている)。あと、個人的には文章の情景描写が回りくどくて好きではない。でも、表紙のイラスト(特にやり手ババア)は凄く好き(笑)。改題された文庫本も出ている。価格はこっちの方が安い。→色街を呑む!―日本列島レトロ紀行 (祥伝社文庫)