角川書店 李小牧 権徹 2006年 1900円
歌舞伎町案内人リーの見てきた話と、歌舞伎町写真家ゴンチョルの撮った写真で構成されている。
ゴンチョルってのは韓国人のフォトグラファーで、歌舞伎町の日常を撮り続けてる人ですな。ホストがボコられてる写真とか、酔った女が立ちションしてる写真とか、お巡りに追いかけられる売人とか、実話系の雑誌にカラーで載ってる臨場感ある歌舞伎町の写真で有名な人で、見たことある人も多いと思う。
中国人と韓国人が見て記録した日本のネオン街――。実に面白い本だと思う。ファンであれば読みたくなるし、そうでなくてもちょっと開いてみたくなる本だ。文章は上っ面だけではなく、結構掘り下げて書かれているので、アングラ系の話が好きな人でも興味深く読めると思う。まあ、とんでもないスクープ写真や暴露話を求めると期待外れになるが。
特に風俗に特化した本ではないのだが、アジア最強の歓楽街と言われた歌舞伎町の全盛期を垣間見る本ということで。230p、文章と写真が半々くらい。ヤクザのトラブル、外国人娼婦(主に大陸エステ)、浄化作戦による摘発、みたいなシーンが多いですね。