飛田ホテル

By | 2019年4月25日

飛田ホテル

黒岩 重吾  ちくま文庫 2018年(復刻版) 820円

1961年の作品です。ちくまから文庫で復刊しています。飛田新地の事が書かれているのかと思わせといて、べつに遊郭モノではありません。

飛田とか西成の下町を舞台にした短編ミステリーです。短編が6話入っています。どれも登場人物や舞台が売春街とか売春婦とか、そんなんばっかりです。で、殺人が起こって犯人を突き詰めていく…的な話です。

いわゆる昔の小説ですね。ストレートな。古臭いのが好きな人にはいいんじゃないでしょうか。題材が昭和のドロドロなのばかりで、倫理感も今ではアウトだろそれって部分が多いです。こういうエッセンスが好きな人は楽しく読めるでしょうが、それでも本が好きでないと読むのはキツいんじゃないかと思います。映画やアートではないので。

この著者は「飛田〇〇」とか「西成〇〇」とかのタイトルが多いんですが、このへんに住んでたんですな。ですので、描写はきっちりしています。大阪市や西成区に住んでる人が読んでも違和感ないです。