実録 女師―遊廓 信太山エレジー

By | 2019年4月14日

実録 女師―遊廓 信太山エレジー

山之内 幸夫 双葉社 1998年 1600円

これけっこう面白いと思う。書いてるのは山口組の顧問弁護士だった山之内。女師というのは私流にいえば竿師のことで、一般的には女衒かな。タイトルの「実録女師」と、もう一本「シャブ極道」っていう短編が収録されている。全244ページ。

信太山新地を舞台にした話です。一人のさえない男が信太山で経営者になるまでの話なんですけど、どっちかいうと女の仕入れから販売までとそれを搾取する連中を小説にしたって感じです。

良く出来てる作品だと思うんですが、文庫にはなってないみたいですね。しょうもない新地情報を見聞きしたルポよりは読み応えあると思います。2005年に映画化されています(濡れた赫い糸)。映画はR15指定で地名も変えられています。見どころは大阪の土地柄と2005年の時代感が出てるのと北村一樹の演技かな。最初の30分だけは面白いです(笑)。