遊郭をみる

投稿者: | 2012年10月14日

遊郭をみる

下川 耿史・林 宏樹 筑摩書房 1,995円 2010年

いや、これは素晴らしい。遊廓マニアなら絶対買いだ。北海道から沖縄、果ては旧日本領の満洲やサハリンまで108の遊廓が写真(絵葉書)で紹介されている。「建築物としての遊廓」を写真で紹介する本ではなく、かといって遊廓の成立や歴史を紹介する本でもない。この本には遊女を含め人物が写り込んでいる写真が多く使われており(だから絵葉書をつかったと著者も書いている)、当時の「遊廓そのもの」を感じることができる。こんな本は今までなかった(と思う)。写真と解説で1ページ、という作りになっており、初心者でも楽しく見ることができる。是非、第2弾を出してほしい。