歌舞伎町午前零時「女衒の夜」

By | 2012年10月15日

歌舞伎町午前零時「女衒の夜」

武内晃一  河出書房新社 1,400円

「女衒」てのは、女を遊郭に売り飛ばす人のことで、遊郭時代の言葉だ。この本は現在の繁華街で女衒をやっている人の話。歌舞伎町を主な舞台に、著者が風俗業界に送り込んだ(プロデュースと表現されている)女(荷物と表現されている)との思い出話を軸に、著者の生い立ち、女衒稼業の詳細や業界の常識を挿入したノンフィクション。そんなにアングラ色は強くなく、スケールのでかい話も出てこないが、現在の東京の繁華街の裏側をリアルに書いている本だと思う。