自由国民社 130円 1954年
「よるの女性街・全国案内版」が収録されている。これは「赤線跡を歩く・完結編」の巻末付録に付いているヤツの元ネタである。元ネタだけに「赤線跡を歩く」には収録されていない部分もあるかと思わせといて、それはない(笑)。「赤線跡~」では忠実というか完全に再現してあるので(明らかに地名が間違っている部分が修正されて、挿絵が省かれているくらい)、わざわざこの雑誌を古本屋で購入する必要はない。
では、こいつを古本屋で発見したら購入する意味はあるのかと言うと、その筋のマニア的には大いにあるのだ(笑)。
18P~66Pまでが「全国美女めぐり」という特集になっており、各地の温泉街や青線街のの体験記事になっているのだ。
↑これこれ。
まあ、平たく言うと昭和30年の風俗ルポですな。こういうのが好きな人には堪らん内容になっていますな。資料としての価値も高いですなあ。
中でも北九州の項に、若松は素通りするがよい。奇特な人は立ち寄るのも一興。と書いてあるのがウケる。あそこは60年前から魔境だったんか。
編集部によると、「こういう本を1冊、旅行鞄にいれて出掛けたら、さぞかし便利だろうなという大方の旅行ファンの希望にぴったり焦点を合わせたのが、この特集」らしい。
表紙にはこんなん書いてます(笑)。