モスリン橋の、袂に潜む【DVD】

By | 2013年3月5日

モスリン橋の、袂に潜む

出演: 栗田正寛, 木本順子, 加藤千果  監督: 羽野暢 ベンテンエンタテインメント  3,990円 2011年

えー、以前別の場所で紹介したこのDVDの捜査報告をするように依頼がきたので、報告しておく。

感想を書いても十人十色だと思うので書かない。 あらすじを書けば見ても面白くなくなるので書かない。 ということで、いつものようにどういう映画かを書く。

羽野暢という若い新人監督が創ったフィクションなんだが、随所にリフレッシャー的な小演出が施されており(解る人なら解るという極めて質の高い演出)、 ストーリーというか設定もかなり赤線風味になっている。赤線は何かと言われると困るのだが、 とにかく体感的に赤線なのだ(笑)。そもそもタイトルからして赤線だからな。

時代設定はたぶん昭和30年代位の次元の違う日本みたいな感じなのかな。 一人のむさくるしい男がスクープを求めて捜査に行くわけだ。 行き着いた先の海と川の間くらいにあると思われる島には、時代に取り残された売春村というか遊郭みたいのがあるんだな。 そこで繰り広げられる話だ。インパクトのある話ではないが、いちおうまあまあなオチもある。

見どころは、主演女優の退廃感がありながらも妖艶な演技と、もう一人のベトナム風味の若い女のキャラと男優のキャラがええ感じに絡んでいるという点、 それから、そもそもの設定が面白いというあたりか。 たぶん製作費は少なかったと思うのだが、広義の赤線の世界観が(あくまでアートとして)上手に創られている。アドバイザーは絶対上級リフレッシャーだろう。 私は、微妙にいじってある?コントラストの効いた映像の色も好きですね。ロケは近江八幡らしい。 散々書いてしまってからいうのもなんだが、赤線や遊郭、演技を過剰に期待して観たら期待外れに終わる。

実在するモスリン橋とタイトルとの関係については、 DVDの特典映像を見れば監督が答えているので、それを見たらいい。やっぱこういう映画創りたがるのは立命館なんだな(笑)。