【文庫】 風俗依存症―私が本当の居場所を見つけるまで― (文芸社文庫 お 2-1)
文芸社 大庭佳奈子 1400円 2005年
風俗嬢本。自分のおいたちから→21歳でヘルス→キャバクラ→ソープ→引退→やっぱソープ→病気→今…までが書かれている。
特筆事項はですね、、、
著者は元モデルで、いちおう写真集くらいは出してたみたいですな。そんで訳あって風俗嬢になるんだが、風俗嬢っていっても高級ソープ嬢なんですね。そこでナンバー1までいった人です。
帯に「私の値段は2時間9万円月収500万円」とあるんですが、そのくらいのレベルの店ですな。まあ、そのへんと、若くして子宮頸がんになってしまったあたりですかね。
高級ソープ嬢はどんな人なのか、そこでナンバー1になったらどんなもんなのか、どんな努力をしたのか、どんな暮らししてるのか、ガンになったらどんな気持ちになるのか……
裏話暴露本ではないのですが、そのへんの野次馬根性も十分満たしてくれます。
裏話暴露本ではないのですが、そのへんの野次馬根性も十分満たしてくれます。
それから著者の人柄でしょうか、読みやすい文章です。しょうもない風俗嬢本(風俗嬢という肩書だけで無理やり本という体裁を取った、ただの底辺日記)に比べると、上記のような理由から価値があるというかオススメな部類ではあります。
重版されてた上に、現在は文庫になってるみたいなので結構売れたんじゃないでしょうか。タイトルや帯が興味を引く上に、実際に読んだらまあまあ引き込まれるんですよね。