双葉社 黒沢 哲哉 2017年 2200円
エロ本自販機というのは、国道沿いの小屋の中でエロい本やらDVDやらローションやら売ってるアレの事です。その自販機を北海道~九州まで調べて行って写真撮って来たよって本です。もうエロ本自販機とか絶滅したと思ってたんですが、意外と生きてるみたいです。
で、この本はですね、「探して撮って来たよ見てみて昭和だろレトロだろ面白いだろ」っていう写真集的なやつではないのです。もちろん全て写真は載っているのですが、文章がメインなんですね。
エロ本自販機の歴史、探し方、自販機業者(ハード・ソフト)のインタビュー、エロ本自販機で商売している人に話を聞いてお仕事同行・・とか。いろいろ充実した内容になっています。そして、「あの日の」というタイトルのように、著者とエロ本自販機に関わる人々の思いがそこに入り混じっているのです。320ページもあります(笑)。ちょっとしつこいというか、もっとライトにしてくれって思う人もいるかもですが、これだけのボリューム・網羅感があるからこそ面白いだけではなく、絶対資料的な価値もあると思うのです。
しかし、私も全国の箱モノ風俗店を探訪してますけれども、少ない情報から辿り着くのは本当に難しいんですよ。この人、よく3年半で全国コレクション出来ましたね。誰もやらなかったエロ本自販機コレクション。すごい。