八木澤高明 スコラマガジン 2015年 1800円
アマゾンからもくじをコピペ。
◎東京/大都会の日陰 谷底から見える東京の歩み
◎山形県神町/パンパンの街へと変貌した農村地帯
◎福田和子/女は罪と業を背負い十五年の逃亡を続けた
◎渡鹿野島・京都/水運と売春さびれた生業と島の過去
◎大阪/日本文化の根っこにある被差別と売春
◎阿部定と江戸東京/江戸から明治へ 消えゆく娼窟文化と生きた女
◎佐久・木崎・新潟/タイスナツクと飯盛女
◎札幌・函館/時代に溶けゆく北の性産業
◎北九州/青線の忘れ形見を老婆に見た
◎沖縄/戦後の原風景を感じる南国の色街
◎埼玉・群馬・横浜/売春シルクロードが伝える産業と女の近代史
タイトルの「青線」は著者による定義であって、あまりそこに拘って読む必要はない。売春地帯を訪れて、感じたことと、資料を当たって解ったことを文章にしたといった内容。必ず歴史について書かれているので、それが「記憶」というテーマの要素になっているのだろうが、ちょっと強引(おもしろくなくしている)な気もする。
どっかで読んだことある様な内容と見たことある様な写真が多く、自らの他の取材(本)とミックスさせて、これはこれで、とりあえずこのタイミングで1冊の本にしたって感じです。
八木澤高明 集英社 2018年 880円
2018年に文庫化されています。「大幅加筆」ということですが、ちょっと長めのあとがき以外には特に変ってない感じです。