うかれ女島

By | 2020年5月22日

うかれ女島

花房観音 新潮社 2018年 1980円

渡鹿野島を題材にした小説です。まあジャンル的にはミステリー小説ですね。男女の痴話ドラマを入れた。値段が値段ですので買うかどうか迷ったのですが、Amazonレビューがまあまあ高かったので購入しました。それなりに面白かったので値段相応の読みごたえはあったかなー。

渡鹿野島と、東電OLと、裁判所に「風俗嬢であるがゆえに~」されたホテトル嬢の事件とかも出てきます。こうした実話をベースにして書かれている部分があるのですが、すごくよく調べた上で書かれてあって、渡鹿野島の地理とか女の買い方とか含めて96%くらい違和感ないです。

男女ドラマの部分では、徹底して男の恋愛観を逆張りでバカにしてきます(笑)。著者の恋愛観でしょうか。モテない女なのかな(笑)。手紙で震えるってのはコナンドイルのオレンジの種の話とか思い出しましたよ。それから、私が行ったXファイルの渡鹿野島での最後の部分、あれは作り話じゃなくて実話ですからね(笑)。

ストーリーが独特な進行で、最初、読み始めて「なんじゃこれ?」と思ったのですが、読み進めるに従い「ああ、こういう風になってるのね」と理解しました。なんかね、映画の脚本みたいな感じなんですよね。

ですから、欲を言えば、読んで美しい小説的な要素がもう少し欲しいですよね。形容詞が弱いのかな。それから、舞台になってるここらへんって伊勢湾の自然が凄く美しいところですから、そういった描写があれば尚いいんですけどね。1個もないんです。

わたし、著者がどういった作家か知らないんですよ。この人の作品を初めて読んだもので。もう1冊くらい読んでからレビュー書いた方が良いんですけど。読んでみようかな。