志摩のはしりかね

投稿者: | 2020年6月5日

志摩のはしりかね

岩田準一 1972年 1200円 

渡鹿野島を含む志摩地方の「はしりかね」を昔のマニアの人が研究した書籍です。昭和40年代の本ですが、大元が書かれたのは昭和15年で、当時、研究成果として100冊だけ作って配布したものみたいです。それの再編集復刻版みたいなイメージかな。250pあるんですが、63p目以降は資料になっています。マニア向け。

読めばわかりますが、渡鹿野だけではなくて、このあたりの海岸線一帯が「はしりがね」ゾーンだったんですね。私が浜島へ行ったときに、ストリップ通りで現地のばあさんと話をして「カツオ漁船が入港した翌日には芋畑に金が落ちていた。みんなそれを朝から探して回った」って言ってて、嘘だろと思ってたけど、それと全く同じような話が鳥羽遊廓のところで書かれていましたよ。ばあさんの話は誇張ではなくて本当だった可能性が高いな(笑)。