風俗嬢たちのリアル

投稿者: | 2014年1月24日

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風俗嬢たちのリアル

吉岡優一郎 彩図社 2013年 590円

ソープ、ホテヘルなど10名の風俗嬢へ著者がインタビューした内容が書き起こしてあるだけ。 ただ事実だけをリアルに書きました。以上。というような本。

しかし、それこそが著者のやらんとしている事なんだと思われる。 前作の「風俗嬢のホンネ」もそうだったし。ゆえにタイトルも「~リアル」にしてるんだろうね。

ま、そういった”調理していない事実そのままの列挙”に価値があると思うか、ただのインタビュー集じゃん、と思うかは人それぞれですけど。

この手の本に多いソースが不明瞭な風俗嬢のエピソードまとめ本とは一線を画す内容・・・とまでは行かなくとも、 読んでアホらしくなったり読むのが嫌になったりはしないだろう。ボリュームも程よい。

あ、それから、こういった本は必ずといっていいほど東京のライターが東京の風俗店に勤める東京暮らしの女にインタビューする話になってしまうんだけど、 この本は西日本が中心なので目新しさがある。関西人的にはイニシャルで書かれている店もほぼ解るし。 ただ、文中の関西弁がすごい中途半端やねん(笑)。

出てくる10人のうちの興味深いのは五條楽園の仲居の女へのインタビューとかかな。 途中に挿入されている2つのコラムは、せっかくのこの本の価値を下げてしまうしょーもない内容なので要らなかったね。