タイ遊女めぐり紀行

投稿者: | 2014年2月1日

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タイ遊女めぐり紀行

福沢諭 太田出版  1,400円 2002年

世界中をドラム担いで放浪したという、自称ジャズドラマーの著者。どうやらドラマーであると同時にリフレッシャーらしい。 これは股間の如意棒でドラムのように女を鳴らす修行の旅だと、まえがきに書いている。

そんな彼が世界中で寝た女の中から、タイ国内に絞った延べ193人とのセックスの想い出が綴られている。 年代は90年代くらいのなのかな。伏せてあるので不明。 巻頭にその193人のリストが付いている。これを見たときはワクワクしましたよ。どんな冒険奇憚を読ませてくれるのかってね。

・・・・・・。

最期まで読んだんだが、これは文句なしにクソ本だ。(まえがきから既に雲行き怪しかったけど)

理由は2つある。

1つ目は著者のセックスが大変醜いこと。

2つ目は全編通して書いてあることが激しく矛盾していること。

どれほど醜いかと言うと、醜いがゆえに女に舌打ちされる・キスしたらツバを吐かれる・セックス中に鼻クソほじられる・ベッドの上なのに買った女にセックスさせてもらえない・ フェラ1分に7000バーツを提示される・翌日置屋に裏を返しに行ったら女にも遣り手婆にも断られる・・・、などなど。優しいタイの女にここまでされるって相当ですな。 なぜそうされたかは書かれているので読んだらいい。本当にもうカッコよさが1mmもなく、ただただ醜いセックスをする男なのだ。 読んでると気分が悪くなる(どうもセックスだけじゃ無く容姿も相当醜いみたいだけど・・)。

それから、矛盾している箇所は全編通して軽く100か所くらいあって、主に自分の気持ちを記述した部分が矛盾しているのだが、 数ページ前に書いたことと180度違う事が書かれていたり、酷い場合は3行前と180度違う事がしゃあしゃあと書いてあったりする。 一例を上げると、自分はエイズになっても死んでしまってもいいと書いて置きながら、違う場面ではエイズになるのを恐れているとか。そんなのが反復して書かれている。 原稿用紙を埋める為に、前後のつじつまを考えず思いつきで書いたのか、それとも自分で書いたことを覚えられない唯のバカなのか。たぶん後者だろう。

その他にも、こいつは語彙力が全くなく、「どっこい、そうはイカの金玉」「超リアリズムの超デリーシャス」「フォッサマングナ」「大恥溝帯」 とか小学生みたいな書き方が随所に光っている。ウケると思っているのか、ただのバカなのか。たぶん後者だろう。

だってこいつ、自分のチンコに千枚通しで穴あけてBB弾を22発も埋めて傷をアロンアルファで塞いで真珠(のつもり)にしてやがるのだ。 ホンマもんのバカだ。

途中、私は何度も読むのを止めようと思ったが、頑張って最後まで読んだ。まえがきに勇ましくも物憂げに書かれていた「オイラはドラマー」ってのが気になってたから。 最後まで読んだが、まえがきにあったドラムの話は、ただの一度も出てこなかった。ドラムという単語すら出てこなかったよ。

最後まで読んだ私がバカだったってオチですか?