近代庶民生活誌14 色街・遊廓Ⅰ

By | 2014年2月15日

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近代庶民生活誌

南 博  三一書房 12,233円 1993年

この近代庶民生活誌シリーズのコンセプトは他で調べてもらうとして、ここではこの14巻についてのみ書く。

14巻のⅠとⅡがあるのだが、これはⅠの方。大正・昭和の書籍・記録を抜粋して再録している。 Ⅱの方は、全国遊廓案内が再録されていて、赤線ビデオも付いてるので、マニア的にはⅡの方が人気があるようで中古市場価格も高い。

で、Ⅰの内容は以下のようになっている。

■売られ行く女(大正7)

■世客読本(昭和13)

■新世界興隆史(昭和9)

■今里新地10年史(昭和15)

■今里新地開業三周年記念今里新地繁昌史(昭和8)

■浪速賎娼志・大阪賎娼志(昭和8)

■滋賀県八日市市八日市新地遊廓(昭和54)

我々にとって一番面白いのは、滋賀県八日市遊廓の章だろう。 マニアのおっさん(褒め言葉です)が一人で遊廓の調査を行って妓楼を特定して、遊廓の全容を暴いていくって感じの記録になってる。 各種資料、復元地図、写真(モノクロ)なんかも入っていて面白い。こうゆう実地調査が好きな人は堪らんでしょうな。

それから、今里新地の章は、読めば今里の成り立ちが完璧なまでにわかる。ただ、開業前後の記録なので、 もちろんその後の昭和平成時代のちょんの間街になっていった様は書かれていない。

まあ、全体的にマニア向けの書籍ですので、マニア以外が読んでも面白くないです。