安田弘之 飛鳥新社 893円 2007年(復刻版)
ヘルス嬢が主人公の漫画です。私は超名作だと思っています。フィクションです。
一話完結だけど、いちおう時系列になってるので、読むなら上から読みましょう。
内容はですね、風俗業界に生きる人たちの人間ドラマ・・ではなく、主人公ちひろの心のドラマですね。 汚れて壊れて、どうかしてる風俗嬢の心が描かれています。 笑えるシーンも沢山あって読んでると面白いんです。 でも、はっきりしたメリハリのあるストーリーを好む人、綺麗なお話を好む人にはイマイチかもしれません。
作者は当然、風俗へ行ったことがあるんでしょうな。店内やプレイの描写は、リフレッシャーから見て全く違和感がない。 箱(ヘルス&ピンサロ)や素股の細かい部分まで大変上手に描かれていると思う。「あー、あるある!」みたいな。 店の内側については「ん?」てシーンもあるが、御愛嬌。
絵は線が太くて丸いので、好き嫌いがあると思います。 全体通して季節感が素晴らしい。クリスマスの雪のシーンや見開きの桜のシーンは本当にカッコいいです。
絵も、ストーリーも、評価は2つに分かれる作品だと思います。 風俗嬢から見たらどういう評価になるのか気になりますね。